道は、観光振興税の導入を目指して、有識者懇談会を開催するなど動きを活発化させてきました。宿泊者向けアンケートを行っていますが、その回答欄に「観光振興税の導入に反対」と意思表明する欄がないことが明らかになりました。 丸山はるみ道議は意向把握といいながら、導入ありきのアンケート調査実施について、知事の認識を問いました。
導入ありきのアンケート新たな税の導入には賛否こそ問うべき
丸山はるみ道議はアンケートを宿泊者に限定した理由とともに、新税に「反対」と回答できる項目がないことから、新税ありきのアンケートなのか、反対の意見はどこでどのように把握したのかについて質しました。
観光振興監は「新税の使途として期待する取組や、税率の負担感についての意向把握が目的」と答え、事実上賛否を問うものではないと答弁。
丸山道議は「知事は新税に反対、あるいは慎重の意見を把握できるアンケートと判断して了承したのか」と問うも、知事は「今後の検討に必要な使途等について課税対象となる宿泊者の意向把握が目的と理解し了承した」と答弁。
新たな税の導入には賛否こそ問うべき
丸山道議は、新税に関する地域意見交換会で「道税の必要性は疑問。詳細が明らかでない中で賛否を決められない」等導入に懐疑的な意見も出ていたことに触れ「道は、有識者懇談会、議会議論、事業者、宿泊者の意見を踏まえるとしているが、道民が含まれていない。道民にまず、意見を聞き、反対の意見も含めて導入の是非から検討すべき」と迫りました。
知事は「新税の使途として期待する取組や、税率の負担感についての意向把握が目的」との答弁を繰り返しました。
丸山道議は「新たな税を導入する以上、道民にまず賛否を明確に聞くべきだ」と重ねて質しました。