第四回定例道議会(11月28日~ 12月14日)が開催されました。丸山はるみ道議が一般質問に立ち、北海道新幹線札幌延伸に向けた小樽・長万部間の並行在来線について、全道的なバス運転手不足により、住民の利便性確保の前提が崩れているとバス転換路線は見直すよう知事に鋭く求めました。
開催めど立たないブロック会議
昨年5月に開催された並行在来線対策協議会第16回後志ブロック会議で、バス転換後の運行について「バス事業者に協力を求めていく。
次期開催時期を10〜11月頃」としました。その開催が遅れている理由を問われ、交通企画監は「関係するバス会社や沿線自治体と調整が継続している」と答弁。丸山道議は「バス転換の議論は住民の利便性の確保が前提。バス運転手不足の拡大で実現は困難という現状を直視し、並行在来線のあり方検討を見直す必要がある」と質すも、交通企画監は「2022年3月のブロック会議において『バス方式』を確認した。今後も安定的な交通体系の構築に向けて協議を進める」と協議会で決まったと強調しました。
公共交通守る責任果たせ
丸山道議は「知事は『攻めの廃線』とJR夕張支線のバス転換をすすめたが、4年半で3路線のバスが廃止された。小樽市でもバス運転手不足を理由に12月のダイヤ改正で大幅減便となっている。
並行在来線の利便性を確保してのバス転換実現は見込みが低い。知事は全道の地域の足の確保にどう向き合うのか」と迫りました。鈴木知事は「バス事業者は人材確保や経営面で、厳しい状況にあるが、地域の実情に応じた地域交通の確保に取り組む」とバス転換の姿勢を崩しません。丸山道議は「道民の生活のための公共交通、特に広域な移動手段を守る責任は北海道にある。バス転換見直しの決断を遅らせることは住みにくさを加速する」とバス転換見直しを知事に迫りました。