第三回定例道議会補正予算で「医療機関勤務環境改善支援事業費」が計上されました。財源は2020年から募集を始めた「エールを北の医療に!」に寄せられた個人・企業・団体からの募金です。この予算で防護服の着脱研修や保健所と医療機関が共同で初動対応訓練を行うための備品の整備を行うといいます。
丸山はるみ道議の「研修や保健所への備品整備がどのように医療従事者の勤務環境改善につながるのか」との質問に感染対策課長は「医療現場等の対応力の向上により、医療従事者自身が感染リスクのない環境を作り出すことにつながる」と答弁しました。現場の医療従事者の意識改革だのみの姿勢です
研修は道の責務!一般会計で充当を
丸山道議は「医療機関向けの研修は道として果たすべき責務。本来は一般会計で賄うべきもの。研修費用を寄付金頼みでは継続した研修開催につながるのか」と質問。感染症対策課長は「このたびの研修は全道各地での開催、研修内容を記録し、教材の作成も含んだもの。教材を活用しながら次年度以降の医療機関の自主的研修に有効活用していただく」と答弁。道の財源を充当しての次年度以降の研修会開催について明言を避けました。
勤務環境改善に寄与する活用を
丸山道議は「コロナが5類に移行して以降寄付金は大幅に減少している。寄付金を当て込んだ事業は見通しが立たない心配がある。必要な研修を確実に実施するべく、一般会計からの事業として継続すべき。寄付金は医療従事者の勤務環境が改善されたと効果が目に見える施策へ充当すべきではないか」と質しました。感染症対策課長は「寄付金活用事業は医師会・看護協会等関係者の意見で、今後の新興感染症の発生等に的確に対応できるよう学びの場の確保として要請されたもの。医療従事者の支援に当たるとして予算化された」と述べるにとどまりました。丸山道議は「医療従事者から希望が寄せられている実践的な学びの研修はしっかりと財源確保をすべき」と重ねて強調しました。