公的病院の意義と役割を明記せよ
道内ではコロナ禍において医療崩壊が起き、医療機能の脆弱性があきらかになりました。国では次期医療計画の事業に「新興感染症の発生・まん延時における医療」を追加しました。丸山道議は道の認識と、どうすれば医療崩壊を防げたのか質しました。
地域医療課長は「総合保険医療協議会などにおいて検討を進めている」と答弁するものの分析状況について、あきらかにしませんでした。
医療機能の脆弱性、医療崩壊はコロナ以前からの病床機能の適正化と称した病床削減、公立公的病院の再編統合、感染症病床の削減、保健所の統廃合などによるものです。丸山道議は、懸命にコロナ禍に対応した公立公的病院の意義と重要性について次期計画に明記すべきと強調しました。
道は不採算部門における公的医療の役割の重要性は認識しつつも「民間医療機関も含めた必要な医療確保」との答弁にとどまりました。
深刻な医師不足に抜本的な対策を
医療機能を維持させていくためには医師・看護師の確保が重要です。道内では時間外・休日労働時間が年間1860時間を超える医師がいる病院が7つの二次医療圏内で11病院もあります。
2024年からは医師の時間外労働の上限規制が始まります。
丸山道議は時間外算定に管理職が含まれないなど実態を反映させていない点も指摘し、労働実態を正しくつかむことや、これまでの医師確保対策の延長ではない抜本的な対策を求めました。
給付型奨学金創設で看護学生への支援を
看護職員の確保を職業紹介事業に頼っている現状があります。有料職業紹介事業所の斡旋では一件あたり平均91万8千円にもなります。丸山道議は看護師を目指す生徒を増やすためにも返済の心配が無い給付型の奨学金の創設を求めました。
道は従前の修学資金貸し付け制度等の周知を図ると答えるのみでした。
丸山道議は現行の貸付制度の拡充とともに、学びたい学生を応援する立場で新規申し込みの時期の前倒しの検討などが必要と訴えました。