急いで不安や実害の解消を!!
蘭越町の地熱発電の掘削現場で、2023年6月29日以降、地中から蒸気が噴出し続け、高濃度(20日発表で国が定める飲料水の基準の2100倍)のヒ素が検出されました。作業員や住民に健康被害が出ているほか、森林はおよそ7・5ヘクタールの範囲で変色が確認されています。7月21日、丸山はるみ道議が調査のため現地を訪れました。
噴射は高いときで約100メートルの高さにまで達し、櫓の下部の温度は80度と、ヘルメットや防塵マスク、長袖での作業で作業員の健康被害も心配されます。調査当日、三井石油開発は噴出現場から約2000リットルが敷地外に流出したと発表しました。近くには温泉の源泉となっている大湯沼があり、温泉施設のある町交流センター「雪秩父」は水質検査を続けています。
農業への風評被害の現状や心配事を聞き取り心寄せて
蘭越町は町中央に10年連続「清流日本一」を獲得した「尻別川」が流れ、天然のミネラル・養分が豊富に取り込まれたブランド米「蘭越米」の産地です。「安全でおいしいものを届ける」を理念に環境保全型農業に取り組み、低農薬・低化学肥料の特別栽培米を全国に発送している農家の方と丸山道議が懇談し、農業への風評被害の現状や心配事を聞きました。「お客さんから問い合わせの電話も来ているし、一部取引をやめたいとの申し出もあった」「町全体が汚染された印象を持たれている。農業用水も噴出現場とは違う水系から取得しているが、風評の広がりは簡単に解消されない」と語気を強め「町民の健康被害も心配。まずはその対応を徹底してほしい」と話します。
丸山道議は「これを機に農業をやめるという農家が出ないように、私も頑張ります」と徹底した調査と公表が必要との思いも表明しました。