依存症対策は不十分、それでもIRは推進⁉
ギャンブル依存症が若者の間に増えているにもかかわらず対策は不十分なまま、道内へのカジノを含むIR 誘致のために有識者懇談会が重ねられています。
そうしたなか、丸山道議は札幌で行われた「ギャンブル依存症を考えるシンポジウム」に参加しました。
オンライン利用で増える若者のギャンブル依存症
日本は街中にパチンコ・パチスロがあり、世界中の同様のゲーミング機械の6割が国内にあるというギャンブル大国です。
最近は、競馬など公営ギャンブルもオンラインで利用できるようになり、ギャンブルに起因する問題に悩む若者が増加しています。
「国内にカジノはいらない」、依存症対策は全く不十分
国のデータから推計すると、道内のギャンブル依存症者は、約7万3千人。しかし、医療につながっているのはわずか3百人ほど。
大谷大学滝口直子名誉教授は、ノルウェーやスウェーデンのギャンブル規制と比較し、日本のIR整備法に規定されたカジノ規制は利用金額に上限規制がないなど、依存症対策にならないといいます。
また、道の有識者懇談会の構成員でもある精神科の田辺等医師は「若いほど脳の仕組みが変化し行動や欲求のコントロールを失う依存形成が早い。アルコール依存症対策と同様に、予防教育を行うことと、宣伝を制限するべき」と話されました。
当事者「やめ続けなければ生きられない」「考えがゆがんでしまう」
後半は、今は回復している二人のお話です。
Sさんは40代。
親に連れられて競馬場に行っていたといいます。教師になりたかったSさんですが、参考書を買うと、もらったお金でギャンブル、バイト先でお金をごまかすなどして、ゆきづまり20代で引きこもったことも。30代のとき母親がガンにかかり、治療代にと限度額いっぱい借りたお金の一部でまたギャンブル。多重債務に陥り特殊詐欺にも手を染め…
今は「ギャンブルをやれば、大切なひとを傷つけてしまう」と言います。
Nさんは20代。
16歳で友人とパチンコ屋へ。店を追い出されても3歳上の兄の保険証を使い、パチンコを。20歳で公営ギャンブル、21歳でヤミ金にまで手を出し多重債務で親に「助けて」と。「もうやらないで」という親に心の中で「早く金出せ」と思っていた。治療を受け回復した今は、考え方がおかしくなっていたと分かると語ってくれました。
お二人とも現在は働きながら自助グループに週4〜5回とほぼ毎日通い、通院も続けています。
丸山道議がIR誘致について聞くと、お二人ともに「カジノができればギャンブル依存症で苦しむ人が新たに出てくることを防げない」と言います。新たな犠牲者を生むカジノによる経済振興は認められません。
