道議団が道内視察ー胆振地域へ
北海道は、2016年に医療計画の一部として「北海道地域医療構想」を策定しました。高齢社会で必要となるリハビリテーションや在宅医療の確保など、バランスのとれた医療提供体制を構築することを目指しました。策定から10年、物価高騰と人手不足が地域医療に大きな影を落としています。
待合室のモニターでバスの到着を確認
2028年3月で閉院のニュースに市内で驚きが広がった市立室蘭総合病院。
調査に訪れた丸山道議は、まず病院の玄関前にあるバス停に驚きました。隣にはベンチが並び、屋根もあります。病院の玄関ロビーにはモニターが設置され、バスの到着を確認してから外に出ても乗車できます。近隣にある日鋼記念病院はバス停まで700㍍ほど離れており、昨今のバス減便からも利用者が不安を感じるのは当然です。
まだ見えない病院統合後の姿
室蘭市保健福祉部によれば、市立室蘭総合病院の併合が予定される製鉄記念病院は老朽化が進み、現在建替えのための設計が進行中です。2031年4月から新しい建物での診療を目指しています。
市内の精神医療や脳卒中の緊急対応を担っているのは、市立室蘭総合病院ですから、閉院してから2031年3月までの医療提供体制が大きな課題となるでしょう。室蘭市から具体的な説明はありませんでした。
根本にあるのは国の不十分な医療政策
8割を超す自治体病院が赤字経営です。物価高騰と人手不足は共通して深刻で、将来にわたる医療提供体制の構築はいずれの自治体でも大きな課題です。
地域医療構想は、いま、第2期の計画を策定しようとしています。地域医療を支える十分な政策を政府から引き出す役割を果たすことが北海道に求められます。

