高値続く米価と備蓄米放出について
JAようてい―米農家の大規模化は限界に近い
JAようていは羊蹄山を囲む9町村のJAが2009年に合併し誕生。トップブランドは馬鈴薯で畑作中心の地域です。
今回丸山道議は、米どころである蘭越支所を訪問しました。土橋健一支所長は「JAは農家の事業のみならず、金融、共済、店舗など生活を支えている」と語ります。
昨年まで米価を上げられず赤字でも米作りを続けてきた農家は、この米価格でも儲かっているわけではない。政府は備蓄米を放出したが、今後の運用が課題となる。農地の大規模化には限界があるが、後継者不足により法人化も検討されることになるだろうと米農家は大変厳しい状況です。
―斎藤農場―持続可能な米価の実現と新規就農者支援を
2023年より有機JAS 認証を受け、おいしいものを届けたいと米作りに励む斎藤農場を訪ねました。代表の斎藤貴志さんは「米の市場価格は上がっているが、米農家の収入はそれほどあがっていない。小泉農政大臣は備蓄米の放出を進めているが、その先は輸入米増加ではないかと危惧している。政府は今年の作付けを増やす方針を出しました。米価がこれだけ高騰しているので、米農家は作付けを増やしていると思うが、来年は米価が暴落しないかと心配です」と斎藤さんは語りました。