2025年5月下旬、道議団は函館市を訪れ、歴史的建造物が並ぶ地域の景観保存や、赤字補填の負担割合見直し議論に関心が集まる、第3セクター道南いさりび鉄道(函館)のほか、相談件数が増加を続ける児童相談所、不登校支援のフリースクールを視察しました。
函館の歴史的建造物群
函館山の山麓一帯は、歴史的街並みが残されており、函館市では都市景観形成地域と指定しています。なかでも歴史的、文化的に重要で伝統的建造物と指定された建築物が多い元町や末広町を歴史的建造物群保存地区としています。指定された建築物等の保全や活用に、函館市は様々な制度で支援。道指定の建築もあり、民間任せでない実効性ある支援が求められます。
フリースクールすまいる
増加する不登校児の居場所づくりと学習支援を行っている”フリースクールすまいる”を訪問し越智代表理事と懇談しました。
登録料は前期・後期各1万円を年間一括なら1万5千円と割安に、利用料は月額定額か10回分の回数券を選択可能にするなど、利用者に負担が大きくならないようにする一方で、ご自身はほかにも仕事をしながらの活動です。一定の要件を満たす民間のフリー
スクールに行政の支援が必要です。

道南いさりび鉄道
北海道新幹線開業に伴う並行在来線として2017年に開業、沿線住民が通勤、通学、通院、買い物などに利用する生活路線として、また北海道と本州を結ぶ貨物輸送のルートとしての重要な役割を担う”道南いさりび鉄道(いさ鉄)”。今、北海道と沿線自治体は負担割合について話し合いを継続しています。
懇談では、沿線の人口減少による利用客の減少は避けがたく、観光列車「ながまれ海峡号」の運行や、沿線住民との連携で地域の魅力発信に努めていることに加え、道内と本州を結ぶ物流を担う役割の重さが訴えられました。北海道の責任が問われます。
