特用林産物の生産振興を通じて森林資源の循環利用を促し、農村地域における就業機会確保を図るとしてし、2018年北海道特用林産振興方針が制定されました。
しかし5年前、10年前との比較で生産者、生産量・額ともに減少傾向の実態があります。これまでの道の対策と今後のとりくみについて質問しました。
高い栄養価、特用林産物としての価値
丸山道議の質問に道は、高齢化、生産資材の高騰、原木不足等の要因が生産量の減少につながっていると答弁。国の事業を活用した資材購入費の助成、栽培技術向上の研修会等で生産振興につなげてきたと言います。
丸山道議の、バランスの良い食事を心がけるために推奨されている食材のひとつとして、きのこの利点を知らせた消費拡大へのとりくみが必要との問いに道は、展示即売会や収穫体験会などの消費拡大を目的としたイベントにおいて、その魅力を伝えていくとの考えを述べました。
林産試験場の研究成果を生かした生産振興を
きのこを利用した食品など研究成果を生産振興につなげるべきとの質問に道は、研究開発成果の普及を通して安定供給や、生産者が将来にわたって意欲を持って事業が継続できる生産振興に取り組むと
答えました。
北海道の豊かな森林資源が育む”きのこ類”

きのこ、山菜、木炭などは特用林産物と言い、林業産出額の約25%を占めます。生産額は約92億円(令和4年北海道特用林産統計【資料編】より2022年推計値)。
そのうち、きのこ類は約88億5,000万円で、道産特用林産物生産額の約96%を占めます。
視察した道総研林産試験場では野生型エノキタケの新品種「雪黄金( ゆきこがね)」を開発し、2024年11月27日付けで品種登録されました。
