慢性的な人材不足に加え、報酬引き下げで厳しい経営を強いられている訪問介護事業所や肥料・資材の高騰のなか、施設園芸に取り組む農場や不登校児童生徒に学習支援を行うフリースクールなどを視察しました。
勤医協そらちヘルパーセンター「いきいき」自宅で暮らす高齢者を支える最後の砦

道内179自治体のうち訪問介護事業所ゼロ自治体は14。のこり1事業所は68自治体です。
歌志内市に唯一の訪問介護事業所である「勤医協そらちヘルパーセンターいきいき」。市の高齢化率はすでに50%を超えています。募集をしても介護人材の応募がなく、スタッフはフル稼働です。
冬の間は雪が多く、玄関まで長時間の除雪を要しても訪問介護報酬は、支払われません。
高齢者は、いよいよ自宅で暮らせなくなると、市外に住む子どもを頼って移住してしまう。人口は減るばかりです。
安心して暮らせる介護制度が求められます。
寒締めホウレンソウ

〝不登校対応〟学習支援型「フリースクールかむいサンビレッジスクール」
小中高生が通うフリースクール。文科省認定の高校卒業資格が取得できる単位制・通信制高等学校も併設し、要件を満たせば出席扱いにできます。
しかし成績は、登校していないことを理由に一律に「1」とされてし
まう現状であり、見直すべきとのことでした。
不登校対応は、社会的な自立をめざす方針に変わってきています。子ども自身を尊重し学習権を保障する不登校対応が不可欠です。
