北海道の2025年度一般会計当初予算額は、約3兆505億円。460億円収支不足で、財政調整基金から123億円投入する厳しい財政状況の中、観光客誘客や半導体関連施策には大幅増額し、一方、医療介護への支援は不充分です。
丸山道議は、「オーバーツーリズムにより、市民生活に大きな影響が出ている中、誘客促進事業へ1億5千万円の増額が道民生活の生活向上のためになるのか」と知事の判断をただしました。
知事の幅広い関連産業に恩恵をもたらすという答弁に、丸山道議は「観光産業が潤っても、医療・介護分野への恩恵はない」と断罪しました。
道民の暮らし実態把握に沿った予算を
丸山道議は医療機関や介護事業所が、物価高騰により、公定価格での運営が困難を極めている上、人手不足で廃業を余儀なくされている実態を示し、知事が2期目の〝なおみちカフェ〞で医療機関・介護事業所を訪れ、経営の困難をどのように聞いてきたのかと問いただしました。
そのうえで、今年度の予算案はあまりにも道民の命と安全な暮らしに直結する支援が少なく、更なる支援策を検討すべきと強調しました。